女性型脱毛症
女性 頭部・首・肩
男性と同様に女性にも薄毛で悩む患者さんがいます。女性型脱毛症と言われています。
女性の場合、男性よりも発症年齢が高く、40〜50歳代もしくは閉経後に認められることが多いです。男性の場合は男性ホルモンの関与が示されていますが、女性の場合は男性ホルモンの関与は示されていません。女性では頭頂部を中心に広い範囲で頭髪が薄くなります。ただし男性と違い完全消失することはなく、頭髪が軟らかく細くなることが特徴です。
また、このような脱毛症を引き起こす他の原因として、円形脱毛症、貧血、甲状腺の病気、膠原病(こうげんびょう)や常用している薬などが挙げられます。治療は、先に示したような疾患があればその治療を行います。それらが否定されれば市販薬のミノキシジルの外用が有用です。それでも改善がないようなら、ウィッグの装着や植毛術の治療もあります。
(2017年1月執筆)