マダニの恐怖〜犬のライム病〜
ペット 手足
人にも犬にも感染する、人畜共通感染症「ライム病」。犬の場合、多くは、ほとんど症状を現さない不顕性感染です。発症した場合、最もよく見られる症状は関節炎で、1つまたは複数の関節が腫れ、触れられると痛がります。関節炎に伴い、足を引きずる動作(跛行)が見られるようになります。他にも、マダニにかまれた部位の紅斑、発熱や食欲不振、元気の低下、リンパ節の腫れがみられることもあります。
マダニの活動が活発になる春から秋の初め頃にかけて発生することが多く、山林や野原など、草が多く生えている場所などでの感染が多いようです。出かけることが多い家の犬の場合、定期的にマダニ駆除薬などを使って、感染を予防することが大切です。もしも、犬の体表上にマダニが付いているのを見つけても、無理に引き離さず、病院で適切な処置を行いましょう。
(2016年12月執筆)