睡眠時無呼吸症候群
時事 頭部・首・肩
居眠り交通事故の原因として有名な病気です。睡眠中は最低限の機能を残して脳や神経も休む必要があります。しかし気道が塞がるために繰り返す酸素不足で眠りが浅くなり、交感神経緊張の特続や血管内皮の障害により、高血圧・冠動脈疾患・脳卒中・糖尿病などを起こす率が高くなります。症状は夜間ではいびきや無呼吸・頻繁に目覚めてトイレに行くなど。日中は強い眠気・頭痛・口渇・意欲低下・疲労感などです。これらの症状がある人や難治性の高血圧や早朝高血圧、そして虚血性心疾患・心不全・脳血管障害の既往がある人は積極的に検査を受けるようにすすめられています。これらの症状があっても当たり前として過ごしていたのに、周囲の人に指摘されて初めて検査を受ける人も多くいます。そのスクリニング検査器械は現在では小型化して、信頼性も高く、より簡単に外来検査できるようになっています。
(2016年10月執筆)