
眼科受診の必要性について
目
人間ドックで「視神経乳頭陥凹拡大(緑内障の疑い)」や「黄斑変性の疑い」を指摘され要精査と言われたり、糖尿病などで通院中の内科から眼科受診を勧められたりしたことはないでしょうか。「見え方に異常はないし、本当に受診が必要なの?」と疑問に思うかもしれません。しかし、これらの疾患は進行するまで自覚症状がほとんどない上、気が付いた時にはすでに視機能の回復が難しい状態となっていることも多いのです。実際、現在の日本における失明原因の第1位は緑内障、第2位は糖尿病網膜症、第4位は加齢黄斑変性症です。定期的に診察を受けていれば過度に心配する必要はありませんが、「見えづらくなってから受診しよう」と考えている場合は、ぜひ一度眼科を受診してみてください。また、「以前眼科で問題ないと言われたから大丈夫」と通院を中断している場合も、進行の有無を確認するための定期検査をお勧めします。
(2025年4月執筆)
