
「脳歯科」という聞き慣れない言葉
口・歯
脳歯科は口腔内から適切なアプローチを行って身体の機能を改善し、全身の健康を増進することを目的としています。体の最高司令塔である脳と口腔の位置はとても近く、太い神経や血管でつながっています。口腔から良い刺激を送り込めば、他の部位から刺激を与えるよりも直接伝わって脳に作用し、脳の血流改善や全身の機能回復が期待できます。
口腔には、咀嚼のように脳に良い信号を送るものがある反面、虫歯や歯周組織の炎症、歯にとがった部分があったり、かぶせ物が張り出していたりすることなどから発生する好ましくない信号もあります。それらが頭痛や肩凝り、めまいなどの不調の原因になっていることもよくあるのです。
脳歯科では、口腔内で発生する異常信号を除去して適切な状態に整え、良い刺激を送り込むことで脳の活性化を促し、患者さんが本来持っている身体機能を引き出して、さまざまな症状の改善につなげていきます。
(2025年2月執筆)
