
もの忘れと認知症
シニア 診療のこと 頭部・首・肩
日常の中でものの名前が出てこない、さっき会話していた内容を忘れてしまう、そんな経験はありませんか。年齢とともに、そういうことを感じる機会が徐々に増えてきます。多くの場合、いきなり認知症になるわけではありません。認知症になる前に、軽度認知障害(MCI)という段階があります。軽度認知障害と診断されると、平均6〜7年で認知症に移行すると言われています。
もの忘れ=アルツハイマー型認知症と考えてしまうかもしれませんが、脳梗塞、慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症、ホルモンやビタミンの異常など、比較的急に認知機能が低下し、積極的に投薬や手術治療が必要な病気もあります。また、アルツハイマー型認知症などの認知機能低下に対しては、投薬や生活習慣の改善などが大切になります。
もの忘れを感じたり、周囲から指摘された場合は、まずは医療機関に相談してみましょう。
(2025年1月執筆)
