在宅医療における音楽療法
シニア 成人
在宅医療では、生活の場において音楽療法士によるさまざまな音楽療法が行われています。音楽療法とは、音楽の持つ特性を活用してリハビリテーションを行うことです。認知症進行の予防として、歌いながら楽器を鳴らすなど2つの動作を同時に行うことが有効とされています。健康の維持、心身の障害の機能回復、生活の質の向上、問題行動の改善などを目的に行われます。
また、音楽療法には不安や痛みの軽減、精神的な安定、自発性・活動性の促進、身体の運動性の向上、表情や感情の表出、コミュニケーションの支援、脳の活性化、リラクゼーションなどの効果が挙げられます。
昔の歌を思い出す、音楽を聴く、歌う、楽器を鳴らすことで、脳の働きや身体の動き、発声が促され、感情の乏しい人や自発性の低い人にも自然に笑顔が表れ、リズムに合わせて身体を揺らしたりするといったことがみられます。
(2023年1月執筆)