自宅でできる呼吸不全のリハビリ治療
シニア 成人 胸部・腹部
呼吸不全とは、肺炎・肺気腫・間質性肺炎などさまざまな病因により低酸素状態になることをいいます。呼吸が苦しい、息切れなどが主な症状です。新型コロナ感染症においても状態によっては引き起こされる症状です。
呼吸不全の大事な治療である呼吸リハビリは自宅で簡単に行うことができ、かつ効果的です。いろいろな運動をするときは、できるだけ口すぼめ呼吸や腹式呼吸を使います。特に息を吐くときに体を動かすのがポイントです。呼吸は吸うときにエネルギーを消費するので、吐くときに体を動かすと楽にできます。口をすぼめて息を吐きながら、重りを持ち上げたり、立ち上がったり、体をねじったりすると効果的です。寝転んだ状態での体全体をねじるようなストレッチや、立ったまま体をねじる運動も、息を吐きながら行います。
呼吸リハビリでは、横隔膜・肋間筋・胸郭周囲筋・腹筋などが鍛えられます。
(2022年7月執筆)