災害時における高齢者在宅医療支援について
シニア 薬
災害時においては、避難所および自宅での避難生活を余儀なくされることがあります。また、水道・ガス・電気などのインフラ機能が失われている中での医療的管理は、困難さが増します。そのため、自身でも災害に備える必要があります。「健康手帳」や「お薬手帳」に通常診療の要点や起こしやすい病態(喘息、心不全、便秘など)の治療記録を付け、所持しやすいバッグに入れておくと良いでしょう。また、普段の内服薬は7日分程度を予備薬として手帳とともに確保できていると便利です。
災害により外来への通院や訪問診療を継続できない場合は、避難所にて早期に相談することが重要です。特にインスリン、抗凝固薬などの生命に直接関わる薬物が不足した場合には早めに把握し、医師へ相談することも重要です。避難する際には避難先を記載したものを自宅の玄関に貼り、所在と安否を知らせることも大事なことです。
(2021年11月執筆)