胸部レントゲン検査のすすめ
成人 時事 胸部・腹部
胸部レントゲン検査(胸部XP)は胸部にX線を当てて撮った写真の陰影から異常を読み取る検査ですが、簡便で多彩な情報を得ることができる有効な検査です。肺野では、肺癌や肺炎、肺のう胞、肺気腫や気胸など。また、心臓拡大、縦隔腫瘍や胸部大動脈瘤、気管・気管支の異物や腫瘍、胸水や胸膜腫瘍、その他横隔膜や胸部の軟部組織などの異常陰影も読影します。もちろん、確定診断には胸部XPをもとにさらに検査を進め、総合的な判断が必要となります。
コロナ禍で健康診断の受診数が減少し、癌が発見されたときにはすでに進行している例が増加していることが問題となっています。川崎市には、健康診断の一環として40歳以上の市民に対し、年1回胸部XPを受けるのに援助があります(70歳以上は無料)。喫煙者や咳が出る人だけでなく、会社健診や人間ドックを受けていない人は受診することをすすめています。
(2021年11月執筆)