往診における新型コロナ感染症患者への対応
感染症 時事 診療のこと
自宅にて新型コロナ感染症が疑われた場合、医師の緊急往診により、抗原定性迅速キットを用いて15分以内に判定することがきます。また、発熱外来を直接受診する選択肢もありますが、外出による感染リスクもあり、自宅での医師による検査判断がより有用となります。抗原定性検査にて陽性が認められた場合、PCR検査を実地しなくとも、感染しているという確定診断となります。陰性の場合には、PCR検査を当日追加することもあります。
診断後は、医師によって当該保健所に連絡し、指示を待つことになります。いずれの検査が陰性でも、症状が継続する場合には、医師および看護師訪問による経過観察が重要になります。中等症(発熱・息切れ・酸素飽和度96%以下)の場合には、検査結果に関わらず状態が急変する可能性があり、保健所へ連絡すると同時に、救急対応病院に受け入れを打診します。
(2021年3月執筆)