疲れと不整脈
成人 血液・血管
暑かった夏の疲れが取れない人もいると思いますが、体力的あるいは精神的に疲れがたまると、不整脈が出ることがあります。
不整脈の症状は動悸・息切れ・めまい・胸痛・失神などですが、症状を感じる程度には個人差が大きく、ほんの少しの不整脈でも強い動悸や胸痛を感じる人から、不整脈が多発しているのにほとんど自覚症状のない人までさまざまです。基礎疾患のない人では、疲れによる不整脈は期外収縮といって脈が抜けるパターンが多いのですが、他にも脈がバラバラで不規則になったり、徐脈や頻脈の不整脈も見られます。
しかし不整脈が全て危険というわけではなく、治療の必要がない不整脈もありますし、治療をしないと心不全や突然死を来す危険な不整脈もあるので、正確な診断が必要となります。明らかな症状がなくても疲れたと思ったときには血圧や脈を測り、不整脈がないことを確かめましょう。
(2020年9月執筆)