健康寿命って知っていますか?
シニア
健康寿命は「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されています。介護や人の助けを借りずに普段の生活の動作が一人ででき、健康的な日常が送れる期間のことです。
平均寿命は、人が死亡する年齢の平均値のことであり、日常的に介護を必要とする人まで含まれています。平均寿命と健康寿命との差は、日常生活に制限のある「健康ではない期間」を意味しています。今後、平均寿命が延びて健康寿命との差が拡大すれば、健康上の問題だけではなく、医療費や介護費の増加も懸念されます。
健康に配慮する一方で、こうした「健康ではない期間」に対する備えも重要です。疾病予防と健康増進、介護予防などによって、平均寿命と健康寿命の差を短縮することができれば、個人の生活の質の低下を防ぐとともに、社会的負担の軽減も期待できます。詳しくは、次回以降に説明していきます。
(2019年9月執筆)