凍瘡(しもやけ)
予防 季節の注意 皮膚
冬になると手や足の指が赤く腫れることがありますが、その多くがしもやけです。平均気温が4〜5°C、一日の気温差が10°C前後で発症しやすく、厳冬よりも初冬や初春に生じやすいです。繰り返し寒冷にさらされることによって皮膚の血流が悪くなり発症します。手や足の指以外に耳たぶや頬にも出現することがあります。発症の要因は気温だけではなく、汗をかきやすく湿っぽいなどの遺伝的要因も関与しています。
しもやけは予防が大切です。冬場は外出時だけでなく家内でも靴下を着用し、外出時は手袋や耳当てなどをして、寒冷にさらさないようにします。またお風呂などでマッサージも効果的です。そのほか血流改善にビタミンEの服用や保湿剤外用で治療します。
しもやけと似た症状の中には、膠原病や動脈硬化によることがあり、予防やマッサージでも改善が認められない時これらを疑います。
(2019年1月執筆)