おうちで最期まで過ごすには?(3)
シニア 診療のこと
「人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン」が平成30年1月に改訂されました。医療・介護従事者が、丁寧に患者・家族などの意思をくみ取り、関係者と共有し、家族などとの繰り返しの話し合いを通じて患者の意思を確認する重要性が記載されております。では、確認するべき意思内容とはどのようなことでしょうか?
まずは、最期をどこで過ごすのか? 選択肢としては(1)自宅 (2)病院 (3)施設などが考えられますが、現在、8割以上の人が病院で亡くなっています。「最期のときまで、我が家で過ごし、大切な最期のときを、家族とできるだけ一緒に過ごしたい」と考えるのは通常のことです。しかし、自宅で最期までも過ごすには、医療、介護力、家族の協力体制が、がっちりとスクラムを組まないと実現できません。実現したとしても、その期間が長期にわたる場合にも、諸問題が生じます。その問題とは? 次回の(4)に続く!
(2018年7月執筆)