PM2.5
時事 耳・鼻・喉 胸部・腹部
近年、大気汚染は重大な問題です。これに伴いPM2.5が注目されています。PM2.5とは空気中に浮遊している物質の中でも1,000分の2.5mm(2.5マイクロメータ)以下の粒子のことで、工場の煤煙・自動車の排気ガス・タバコや火山の噴煙、砂ぼこりなどにも含まれています。PM2.5は炭素・硝酸塩・硫酸塩・ケイ素・アルミニウムなどさまざまな物質を含んでおり、微小なために肺の奥底の肺胞まで入り込み、気管支喘息や慢性気管支炎、肺気腫、肺がんなどの原因となり、特に呼吸器や循環器疾患のある高齢者や幼少児では、発作を起こす率が高くなります。環境省は注意喚起のための暫定的な基準を提唱しています。この基準よりタバコの煙がまん延した居酒屋や喫煙室の方が危険とする意見も見ますが、注意予報が出た時には屋外での激しい運動を控えたり、マスクの使用、外出後のうがい・手洗いを心掛けましょう。
(2016年1月執筆)