
これからの季節、気になる熱中症
予防 季節の注意
人の体は汗をかくことで体温を調節していますが、高温多湿な環境では汗が蒸発しにくく、体温調節の機能がうまく働かないため、体温が異常に上がります。この状態が続くと熱中症になり、血液循環や脳神経系に影響し、めまいや頭痛、吐き気、さらには意識障害やけいれんなどの症状を引き起こします。高齢者や小児は体温調節能力が低いため、特に注意が必要です。熱中症が疑われる場合はすぐに涼しい場所へ移動し、首や脇の下を冷やしながら水分と塩分を十分に補給し、症状が重い場合は迷わず受診しましょう。
熱中症の予防の基本は、水分摂取と温度管理です。発汗が多い場合は、スポーツ飲料など塩分を含むもので水分補給を行い、涼しい服装にします。屋外作業では日陰で定期的に休憩を取るようにしてください。室内でも熱中症になることがあるため、エアコンや扇風機を活用し、室温を28℃以下に保つようにしましょう。
(2025年5月執筆)
