サルコペニアって何?
シニア 予防
サルコとは筋肉、ペニアは減少の意味です。病気がなくても加齢とともに筋肉の量は減少してしまい、80歳では20歳頃の40%も減ると報告されています。筋肉量の減少は身体機能の低下を来し、転倒や骨折、嚥下障害や誤嚥性肺炎の機会を増やし、日常生活の質を落とします。
サルコペニアの診断には筋肉量や筋力を測る方法が多種ありますが、指輪っかテストといって、両手の親指と人差し指で作った輪よりふくらはぎの最も太い部分が大きいか否かで判断する簡便な方法もあります。
予防・改善には栄養と運動です。特にタンパク質は適正体重1kg当たり1日10g以上必要で、カルシウム、ビタミンA・D、亜鉛なども重要です。運動はスクワット・腹筋・腕立て・ダンベルなどの、いわゆるレジスタンストレーニングが推奨されています。コロナウイルスの蔓延で毎日こもりがちになりますが、栄養と運動の管理を継続することが大切です。
(2021年9月執筆)