コロナに負けないために〈腸内細菌・免疫力〉
感染症 時事 胸部・腹部
免疫の70%は腸管免疫が関連し、新型コロナ感染症の重症度には腸内細菌叢が関係していることが最新の研究で分かってきました。重症患者には、フィーカリ菌・ビフィズス菌が少ないことが判明しました。
腸管には500種類以上、約100兆個の腸内細菌が生きており、その餌が必要です。餌としては、海藻、食物繊維(特にキノコ系の繊維が大好物)などがあります。食物繊維を消化する能力は人間には備わっていませんが、腸内細菌が餌として分解・消化することで、腸内環境が整い、免疫系の成熟と機能を維持しているのです。
その腸内細菌の居心地のいい環境づくりとして、ヨーグルトや乳製品の摂取がお勧めです。また、臨床症状や病状によっては、医師からも内服薬として処方可能です。乳酸菌(ラクトミン)と糖化菌(乳酸菌の増殖を補助)、ビフィズス菌、酪酸菌などが薬剤として処方されます。
(2021年4月執筆)