高齢者のフレイル
シニア 時事
コロナ禍で自粛の日々が続いていますが、ついつい一日中テレビの前に座って動かず、誰とも話さず、食事の時間も不規則になっていませんか。何となく意欲も低下し、抑うつ状態になり、食欲がない。このように心理的に、また肉体的にも脆弱になった状態がフレイルです。
診断方法にもいろいろありますが一例をあげますと、「(1)体重:半年間で2〜3kg以上の減少 (2)疲労感 (3)運動をしない (4)握力:男性28kg未満・女性18kg未満 (5)5m歩行:1m/秒未満」の3項目以上が該当すればフレイルです。
フレイルは健康状態と要介護の中間の状態で、その予防のためにはバランスのとれた食事を摂り、ウォーキングやストレッチなどの運動をし、また自分に合ったやり方で社会生活を行うことが必要と厚生労働省が啓発しています。高齢者では糖尿病や心肺の慢性疾患を抱える人も多く、疾患の適切な治療とフレイルの予防が不可欠です。
(2020年1月執筆)