COVID-19と在宅医療
シニア 時事
COVID-19(新型コロナウイルス)の流行によって外出を控えたためにADL(日常動作)が低下し、通院すら困難になることがあります。また、一人で通院できないために付き添い通院していた家族が、感染を恐れて通院を中断したケースも増えています。病院は外来や入院を制限、治療の選択が変化しています。
さらに、家族でさえも面会やお見舞いに行けなくなっている問題もあります。これは大きな問題で、終末期ターミナルの人が入院すると家族と次に会うのは亡くなった後になってしまうこともあります。「それならもう少し頑張って自宅で家族がみていきたい」という家族側および本人の要望が増加し、在宅医療を希望する患者も増えている要因です。
在宅医療とはいえ、スタッフの出入りが頻回になると感染のリスクも高くなるため、自宅内での感染対策も重要になってきます。また医療介護側のスタッフへの感染防御教育の徹底も必要となっています。
(2020年12月執筆)