最期までおうちで過ごすには? 介護ベッド編
シニア 診療のこと
「最期は畳の上で死ねたらいい」と考えている日本人は少なくありません。自宅、施設などの場所や介護度に関わらず、必ず利用するものとして寝具があります。床や畳に布団、マットレスを直接敷く人、また介護ベッド以外を使用している人も数多くいます。疾病治療中に、筋力低下によって、歩行困難・易転倒・立ち上がり困難になるケースでは、介護ベッドの利用がおすすめです。
利点として、(1)高さ調整ができるので、介護者の腰への負担が軽減する。(2)ベッドからの立ち上がりが容易で、自分でできることが増え行動範囲も広がる。ベッドの柵の選択によっては、手すりとしての機能が転倒を予防、動作をスムーズにする。(3)身体、寝具が衛生的。軽度要介護や要支援でも医師意見書によっては、例外給付として介護保険を利用することも可能です。主治医、担当のケアマネージャーに相談してください。
(2019年5月執筆)