ACPって知っていますか?(3)
診療のこと
アドバンス・ケア・プランニング(ACP:Advance Care Planning)では、人生の最終段階になって、患者さんに寄り添い本人の意思を尊重した医療やケアを提供するために、話し合いが必要です。
今まで大切にしてきたこと、今気になっていること、これからどのように生きたいか。家族や大切な人に伝えたいことは何か。最期を「誰と・どこで・どのように」過ごしたいか。など本人の人生観や価値観、希望について。また、医療面では、可能な限り生きていたい、できるだけ自然な形で死を迎えたい、痛みや苦しみを少しでも和らげたいなど希望はさまざまです。
ACPでは、患者さんの意思が一番尊重され、繰り返し話し合いを行い、その意思を共有していくことが重要です。患者さんの意思が確認できなくなったときにも、それまでのACPをもとに意思を推測することができます。
(2019年1月執筆)