おうちで最期まで過ごすには? (8)
シニア
「うちのお父さん、最近めっきりご飯食べてくれなくて」。在宅医療でも、摂食障害という言葉、最近よく耳にします。歳を重ねるごとに食欲・食事量は減り、嗜好も変化していきます。家族同士、食事への変化は心配の種です。
特に、タンパク質摂取量の著しい低下は、血中アルブミン濃度を慢性的に低下させます。アルブミンは、健康の源となる柱であり、むくみの原因になったり、免疫機能や薬物治療効果への影響が大きいタンパク質です。しかし、腎臓の機能が低下していると、過剰なタンパク質摂取も害になることがあります。
管理栄養士は医師の指示のもと、全身状態と食べ物の関係を総合診断して、適切なアドバイスをします。管理栄養士による訪問栄養指導を、保険診療にて受けることが可能です。お近くのクリニックなどにお問い合わせください。
(2018年12月執筆)