ヘアカラーによるトラブル
皮膚 頭部・首・肩
頭部の皮膚トラブルの一つにヘアカラーによるアレルギー性接触皮膚炎があります。カラー剤成分(パラフェニレンジアニン)に感作されると、ヘアカラー後数時間から1~2日以内に頭部、顔面、頚部に痒みを伴った発赤を生じます。反応が強いと胸部まで広がることもあり、また約10%の人では自家感作性皮膚炎という全身に発疹が広がる症状が出現することもあります。
ヘアカラー後すぐにかぶれの症状が出現した場合は診断が容易です。しかし、過去に何度も使用しているヘアカラー剤が原因で頭部や顔周辺が痒くなり、発赤し皮が剥けてくる場合もあります。そのため昔から使用しているからといって、そのヘアカラー剤が皮膚トラブルの原因ではないと言い切ることはできません。
治療は、まず疑わしい薬剤を中止することが大切です。場合によってはパッチテストで原因を確認することが必要です。
(2018年11月執筆)