春の皮膚炎
季節の注意 皮膚
春になるとスギ花粉による花粉症で苦しまれている患者さんは多いです。このようなスギやカモガヤの花粉によって皮膚もかぶれることがあります。これを空気伝搬性接触皮膚炎と言います。花粉症のない人も起こることがあります。症状は花粉に曝される顔や手に皮膚炎が出ることが特徴です。
また春になると日差しが強くなり始めます。それによる日焼けや日光湿疹も多くなります。日光湿疹は4〜6月の半袖になる頃に、日光に当たった腕や首のまわりに突然あせものような発疹が見られます。この他、降圧剤・抗生剤・精神安定剤などを内服していることによって、日光にさらされた顔や手背に皮膚炎を生じることもあります。
また、屋外でのスポーツ時、痛み止めの湿布薬(ケトプロフェン)を貼った部位に日光過敏性皮膚炎を起こすこともあります。
(2018年1月執筆)