舌の異常
口・歯 皮膚
舌には摂食・発声・味覚などの機能がありますが、舌自体の異常や全身の異常に伴い、その舌の表面の色が変わることがあります。
舌の表面には糸状乳頭という小さくつぶつぶした組織があります。この部分が変化して舌に異常をもたらします。その一つの症状として舌苔(ぜったい)があります。これは舌の表面が厚くなり白色や褐色に変化した状態をいいます。舌苔自体病的意義は乏しいのですが、ヒリヒリした痛みや口臭の原因にもなります。熱の出る病気や胃腸の障害によっても舌苔が増えることがあります。
逆に糸状乳頭が小さくなり舌苔がなくなり、舌がつるつるの状態になることも異常の一つです。この際は貧血や肝障害などが隠れていることもあります。
その他、全身疾患が無くても舌自体にカビが生え、それによって舌の色調が変化することもあります。
(2017年11月執筆)