通年性鼻炎とアレルゲン免疫療法 (1)
アレルギー 耳・鼻・喉
いつも鼻がすっきりしない、そんな悩みの人が多くなっています。通年性アレルギー性鼻炎とは、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどのアレルギー症状が季節を問わず現れる疾患です。主な原因(アレルゲン)は、ダニ・カビ・昆虫・ペットの毛などが知られていて、目のかゆみ、涙目を伴うこともあります。日本人の約4人に1人が通年性アレルギー性鼻炎があるとされます。
通年性アレルギー性鼻炎は、問診と皮膚反応テストや血清抗体検査などの検査結果から総合的に診断します。検査では鼻炎の原因(アレルゲン)が特定されます。治療法としてアレルゲンの除去や薬物療法がありますが、選択肢の一つにアレルゲン免疫療法があります。原因となっているアレルゲンを少量から投与することで体をアレルゲンに慣らし、アレルギー症状を和らげたり日常生活に与える影響を改善するなどの効果が期待される治療法です。
次回は最新治療についてお話しします。
(2017年9月執筆)