高脂血症治療薬について
予防 血液・血管
近年は狭心症や心筋梗塞の治療方法の中で心臓カテーテル手術は、発作・急性期の一般的な治療法となっています。ですが急性期を乗り切っても、慢性期に他の部分の動脈硬化が進んで再発する率が高いことが問題となっていました。脳卒中も同様に慢性期の再発率が高いのです。しかし薬で意識的に悪玉コレステロール値を下げると脳卒中で30%、冠動脈疾患で35%以上も再発率が減少したと報告されています。
高脂血症は知らず知らずのうちに進行し、致命的な障害を起こす厄介者です。致命的な梗塞や血栓の原因となる粥腫(動脈壁に主に悪玉コレステロールが溜まったかたまり。プラークとも言う)は、できてしまうと高脂血症治療薬を飲んでも無くなりません。ですから日頃からコレステロール値を正常に保ち、粥腫などの動脈硬化を少しでも進行させないように、留意することが肝要です。
(2016年11月執筆)