掌蹠膿疱症
手足 薬
手のひらや足の裏に小さな膿をもった皮疹が多数できることがあります。このような症状は掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)が疑われます。小さな膿の他、かさぶたができることもあります。皮膚の下に膿をつくるのですが、細菌などに感染しているわけではないので、人にうつることはありません。7〜8割は原因不明ですが、残りは扁桃腺や鼻の慢性炎症、金属アレルギーが原因のことがあります。
治療は、症状が軽い時はステロイド軟膏や活性型ビタミンD3軟膏を使用します。軟膏でコントロールがつかない場合は、一時的にビタミンA誘導体の内服薬を使用することもあります。一度発症すると、良くなったり悪くなったりを繰り返しますが、3〜7年位で自然に治癒することもあります。
掌蹠膿疱症は、足の水虫と似た症状のときもあり、顕微鏡の検査が必要な場合もあります。
(2016年11月執筆)