
うつ病と不安
心・精神
気分が沈むだけでなく、不安が強いうつ病が注目されています。うつ症状のほか、張りつめている、緊張感が高い、落ち着かない、心配のために集中困難、何か恐ろしいことが起きるのではという恐怖がある、自分をコントロールできなくなるかもしれない感覚がある、などが診断基準として挙げられています。治療への反応性が悪い、抗うつ薬の副作用を伴いやすい、慢性化しやすい、自殺のリスクが高くなる、などの特徴があるため、治療早期から不安を念頭に置いて治療を組み立てていく必要があります。案外気づかれないことが多いのですが、うつ病者の半数以上がこのような不安を伴っている、というデータもあります。逆に不安だけが注目されていて、背景にうつ病があることが見逃され、漫然と安定剤が長期に処方されている例もあります。慎重な問診と丁寧な相談が必要です。
(2026年4月執筆)













