春季カタル
アレルギー 子ども 目
春季カタルとはアレルギー性結膜炎の重症型です。小学生~中学生の年齢に多く、春から夏に悪化し、冬になると改善することを毎年繰り返します。
症状としては、強い充血や目やに、上まぶたの裏の隆起した病変(石垣状乳頭増殖)、黒目(角膜)と白目(結膜)の境界の隆起、角膜の潰瘍など特徴的なものがあります。ひどくなると眼の痛みが出たり視力が下がったりするので、症状がひどくならないうちに治療を開始することが大切です。
治療としては、抗アレルギー剤の点眼、ステロイド点眼をまず使い、それで良くならない場合は、免疫抑制剤点眼を使います。良くなったと思ってすぐ治療をやめるとまた再発するので、自己判断せず、眼科で春季カタルの程度を判断してもらいながら薬を減量する必要があります。年齢が上がるにつれて症状が軽くなっていきますので、薬でうまくコントロールしながら乗り越えましょう。
(2023年6月執筆)