抜歯宣告された歯の年間救済実績 1,000本
 
「抜かれた歯は戻ってきません。抜く前に、ぜひ見せてください」と、抜かずに薬で治す治療を実践している上原院長。最新の治療法を取り入れながらも、できるだけ保険適応での治療が受けられるように、常に患者目線の診療を心掛けている。待合室には、子どもたちが遊んで待っていられるスペースもあり、喜ばれている。
 
■ 歯は抜くな！ 神経を取るな！
　同院では主に、虫歯で神経が出そうだったり、少し露出したりしているような症例、歯が割れている症例（4分割まで対応可能。写真は2分割の症例）、腫れを繰り返しなかなか治らない症例など、他院では抜髄（神経治療）・抜歯を宣告された歯を治療している。神経を取られてしまった歯の約7割は後々、再治療になるという。元々は無菌状態の神経が100% 汚染されてしまうからだそうだ。抜髄後に症状が出ないのは、体の免疫力が入り込んだバイ菌に勝っているから。「神経保存が歯科治療では最重要なのです。セカンドオピニオンも行っています」と上原院長は話す。

(1)銀歯をはずして割れを確認
(2)割れている歯の意図的抜歯　
(3)人口の土台を付ける
(4)付けた歯を口の中に戻す
 
■ 歯があれば入れ歯やインプラントは不必要
　歯周病は歯垢や歯石が原因で歯を支えている骨が薄くなり、歯が抜けてしまう恐ろしい病気だが、正しいブラッシングと歯科衛生士によるメンテナンスで防ぐことが可能。「歯磨きはこまめに、食前に手を洗うのと同様に食前に行うことをお勧めします。歯周病治療には保険適用のリグロス液も有効です。そして、そもそも歯科用インプラントは生まれつき歯がない人（先天性歯牙欠損）のために開発されたものです」と院長。骨がしっかりしていて歯が生きているのならば、歯科医師は全力で治療をしなければならないと訴える。「抜けた歯（死）と抜歯（生）は両方とも喪失はしていますが、意味が全く異なります。インプラントが打てるような状態の場合は、大体が抜歯をせずに治せます。抜歯はしないようにしましょう。詳しくは私の本を読んでください」